QBハウスは全国に展開するヘアカット専門店で、料金の安さと速さが魅力です。
本レポートでは、QBハウスで「坊主頭（丸刈り）」にする場合の対応状況や追加料金の有無、スポーツ選手や学生における坊主需要、利用者の口コミ、坊主専門理容店との比較、注文方法と注意点、そして坊主頭の社会的イメージについて、各章で詳しく解説します。
目次
1. QBハウスで坊主カットは可能？追加料金はあるか
結論から言えば、QBハウスで坊主頭にカットしてもらうことは可能です。
標準メニュー内で対応しており、追加料金はかかりません。
QBハウスのカット料金は全国一律の定額であり（2025年2月から1,400円税込に改定）、髪型による別料金はありません。
公式にも「坊主（丸刈り）はOKだが、スキンヘッド（カミソリ等での完全な剃り上げ）は不可」とされています。
つまり、バリカンで刈る丸坊主は問題なく頼めますが、地肌をツルツルにするスキンヘッドはできません。
これは多くのカット専門店が同様で、水道設備や顔剃りサービスがないためです。
ではQBハウスで実際どの程度の短さまで刈れるのかというと、最短1mm程度まで可能です。
ある利用者がスタッフに確認したところ、「関東では“五厘”＝約2mmが基準だけど、もっと短い1mmにもできますよ」との回答でした。
実際、1mmのアタッチメント（バリカンのアタッチメントなしに近い長さ）で刈り上げてもらった体験者は、「坊主といえどお値段以上の綺麗な仕上がり」で満足したと述べています。
一方、0.5mm以下となると通常の店舗ではアタッチメントの用意がなく難しいようです。
0mm（完全な剃毛）は前述の通り対応外ですが、これは高度な技術を要するため一般の理容店でも通常料金の2〜3割増しで請け負うところが多い特殊サービスです。
総じて、QBハウスでは追加料金なしで丸刈り対応可、最短約1mmまでOK、スキンヘッド不可と覚えておくと良いでしょう。
2. スポーツ選手や学生における坊主カット需要（潜在ニーズ）
スポーツ分野（特に中高生の運動部）では伝統的に坊主頭が根強く存在し、大きな需要を生んでいます。
代表例は高校野球で、公式には髪型自由でも「坊主頭が事実上の一般的スタイル」として定着しています。
2024年時点でも甲子園出場校の多くは丸刈りで、女性記者の調査によれば「長髪OKの高校はわずかで、依然として丸刈り文化が残っている」ことが報告されています。
このため、高校球児を中心に「坊主頭にしなければならない」という状況が全国で数多く存在します。
また中学野球でも同様で、坊主が嫌で野球を敬遠する生徒が増えたため一部で規則緩和の動きもありますが、まだまだ部員に丸刈りを強要する監督が多く残っているのが現状です。
つまり、高校生のみならず中学生の部活でも「部活＝坊主」の需要は根深いものがあります。
このような学生たちにとって、低価格で短時間のQBハウスは髪を定期的に刈り上げる場として潜在的なニーズが高いと考えられます。
他のスポーツでも、短髪・坊主が求められるケースは見られます。
たとえば相撲の新弟子や柔道の強豪校など、競技や慣習によっては男子が丸刈りにする例があります。
サッカーやバスケットボールでは野球ほど丸刈り強制は一般的でないものの、夏場の大会前に選手全員が坊主にして士気を高める、といったエピソードも時折聞かれます。
こうしたスポーツマンの間での坊主需要は、「暑さ対策・気合入れ・規律」といった理由から長年根付いており、その数は決して少なくありません。
実際、あるブログでは「坊主頭の客が次から次へと発生！」とQBハウス店内の様子を描写しており、運動部らしき若者やスポーツ刈りの社会人など坊主希望者が頻繁に訪れている状況が伺えます。
また、学生一般（男子寮生活やアルバイト事情）にも坊主需要の側面があります。
寮生活では風紀や団結のため新入生全員坊主にする昔ながらの慣習が存在した例もあります。
例えば一部の中学校ではかつて「男子は全員丸刈り」が校則であり、生徒は皆坊主頭で過ごしていたという証言があります。
現在では校則で強制する学校は減りましたが、それでも学年や寮単位で自主的に坊主にする伝統が残るケースもあるようです。
アルバイトに関しては、接客業では極端なスキンヘッドは禁止という企業もありますが、厨房や工場など衛生管理が求められる職種では短髪が推奨される傾向があります。
忙しい学生が「手入れが楽」「身だしなみで注意されない」という理由で自ら坊主頭にするケースもあるでしょう。
坊主頭ならシャンプー代や整髪料が節約できる利点もあり、節約志向の学生には魅力的です。
このように、スポーツに限らず時短・経済的理由で坊主を選ぶ若者も一定数存在し、QBハウスはそのニーズを受け止めるポテンシャルがあります。
SNS上の声やインタビューからも、坊主需要の一端が見えます。
高校野球を引退した生徒が「伸ばしてみたいけど坊主のままのほうが楽なので悩む」と語ったり、大学の男子寮で「全員坊主にして一致団結した」といった投稿が散見されます。
あるQBハウス利用者は「運動する上では短髪が最強なので、小ざっぱりとキレイに仕上げてもらえるだけで大満足」と語り、月一で坊主頭を整えに通っているとレビューしています。
こうした声から、スポーツ選手・学生にとって坊主頭は実用的メリットが大きく、需要は根強いことが読み取れます。
3. 坊主カットに関するQBハウスの口コミ（ポジティブ・ネガティブ）
QBハウスで坊主頭にした人々の口コミを見てみると、満足したというポジティブな評価と失敗したというネガティブな評価の双方が見られます。
その具体的な内容を、実際の投稿から引用しつつ整理します。
ポジティブな評価例:
- 「人生初の坊主にはQBハウスの綺麗な仕上がりに大変満足しています。」
*初めて丸刈りに挑戦した利用者の声で、プロの手による均一で丁寧な仕上がりを称賛しています。
価格以上の価値があった、と高評価しています。*
* 「結構伸びてしまっていた髪をチャチャっとキレイなボウズにしてくれました。
最後はシャンプーはないけど、吸い取る機械でキレイに吸い取ってくれました。
」
*お子さんの坊主カットを頼んだ親御さんの口コミで、伸びた髪を短時間で綺麗な坊主頭にしてくれたと好評です。
QBハウス独自の“髪吸引機”で仕上げも清潔だった点に触れ、スピーディーかつ便利だと満足しています。*
* 「運動するうえでは短髪が最強なので、小ざっぱりとキレイに仕上げてもらえるだけで大満足」
*スポーツをする男性の口コミで、定期的に利用して常にさっぱりした坊主頭を維持できていることに感謝しています。
待ち時間も少なく、迅速・丁寧な仕事ぶりだとQBハウスを高く評価しています。*
これらポジティブな声からは、「短時間でも仕上がりが思った以上に良い」「清潔にカットしてくれる」「安価で満足」といったポイントが読み取れます。
特に初めて坊主にした人でも納得の仕上がりになったという意見は、QBハウスの技術力を裏付けるものと言えるでしょう。
ネガティブな評価例:
- 「スポーツ刈りでお願いしたら、坊主にされました。 しかも切るのに20分。
そしてなによりも接客がとても悪かったです。
」
*希望した髪型より短く刈られすぎてしまったケースです。
スポーツ刈り（上部を少し残す短髪）と注文したのに、ほぼ丸坊主状態になってしまい不満を述べています。
施術時間が長引いたことやスタッフの愛想の悪さにも言及しており、店舗や担当者によって仕上がりの差があることが伺えます。*
* 「ソフトモヒカンが坊主に…。 出来上がりがほぼ丸坊主でガッカリしました。
短くしすぎて修正もできず、子供も泣いてました。
」
*お子さんの髪型をソフトモヒカン風にしたかったのに、ほとんど坊主頭になってしまったという苦情です。
短く刈りすぎたため手直しもできず、子供が泣く結果になったと悲憤しています。
「担当者の男性がハズレでした」とのコメントから、スタッフの技量不足や意思疎通のミスが要因と思われます。*
* 「予想以上に短くされ、バリカンはガタガタ、接客も最悪でいいところひとつもありませんでした。 もう二度と行きません。
」
*こちらも望んだより短すぎる坊主にされただけでなく、バリカンの刈りムラで髪の長さが不揃い、接客態度も含め不満だらけだったという辛辣な評価です。
店舗を変えて再挑戦したものの同じような結果だったと書かれており、「坊主にされた」「ガタガタになった」という失望が強調されています。*
ネガティブな口コミに共通するのは、「短すぎる」「雑でムラがある」という点です。
希望のスタイルより極端に刈られてしまうケースでは、お客様にとって坊主頭はリスクにもなりえます。
また、QBハウスは担当を指名できずスタッフの当たり外れがあるという指摘もあり、技術や接客のばらつきが口コミの賛否を分ける一因となっています。
ただし低価格・短時間ゆえに「多少イメージと違っても仕方ない」と割り切る声もあり、実際「バリカンでムラができたりオーダー通りにならないのは想定内で別にいい」（みん評より）というユーザーもいました。
以上のように、QBハウスの坊主カットに関する評判は「安い早い割に満足」という肯定と、「雑で希望と違う」という否定に二極化しています。ポイントとして、注文の伝え方やスタッフの腕前が結果を大きく左右することが浮かび上がります。
次章では、こうした差が出る背景として、QBハウスと専門店のサービス内容の違いを比較してみます。
4. 坊主専門理容店との比較：価格・時間・サービスの違い
坊主頭にする方法としてはQBハウスのようなカット専門店以外に、従来型の理容店や坊主スタイル専門の理容室を利用する選択肢もあります。
ここではそれらとQBハウスを価格・所要時間・サービス内容で比較し、両者の違いや使い分けポイントを明確にします。
価格の比較:
- QBハウス: 全国一律1,350円（現在は1,400円）程度で10分カットのみ提供。
シャンプー・顔剃り等は無し。
坊主でも通常カットと同料金です。
追加料金は一切なく非常に安価ですが、サービスはカットに特化しています。
- 一般の理容店（床屋）: カット＋シャンプー＋顔剃りのフルサービスで2,000〜3,500円程度が相場です。
地域の個人店では「丸刈りコース割引」を設けている場合もあり、例えばある回答では「6mm以下のバリカンのみなら500円、顔剃り等つけても1,000〜2,500円」といった破格の設定をする店もあるとのこと（極端な例ですが、要するに坊主は手早く済む分安めになる店もあるようです）。
一般的には「カットのみ希望」で頼めば1,000円前後に値引きしてくれる理容店もあります。
- 坊主専門の理容室: 都市部には「坊主スタイル」を売りにした専門店があります。
例えば東京・新宿の「Bouzu」という店は薄毛男性向けに坊主スタイル提案を特化しており、料金はカット＋ブロー込みで5,500〜6,050円ほどと公表されています。
また、おしゃれなバーバーショップ（例：CHILL CHAIR渋谷店）はフェードカット込みの坊主スタイルを通常4,400円（税込）で提供しています（キャンペーン価格3,200円の例あり）。
このように専門店や高級理容室では3,000〜6,000円程度と価格帯は高めですが、その分サービスや技術に付加価値があります。
所要時間の比較:
- QBハウス: 原則10分程度でカット終了します。
実際、ミディアムヘアから1mm坊主にした例では約12分かかっていますが、基本的には10分前後で完了するスピード施術です。
予約不要で思い立ったらすぐ行ける手軽さも魅力です。
- 一般理容店: カットのみでも20〜30分、フルサービスなら40分〜1時間程度かかるのが普通です。
予約可能な店も多く、待ち時間は状況次第ですがQBハウスほどの回転スピードはありません。
- 坊主専門店/高級理容: こちらも30分前後が標準です。
カウンセリングや細かな調整に時間を割く場合もあり、特にフェード（グラデーション刈り）など凝った技法を用いるとそれなりの施術時間となります。
ただし完全予約制で待ち時間ゼロを売りにする店もあります。
サービス内容の比較:
- QBハウス: カット特化です。
具体的には入店後券売機でチケット購入、順番が来たらカットのみ実施、最後に専用の吸引機でカットした髪を掃除して終了、という流れです。
シャンプーは無く、襟足や顔周りのカミソリ処理（いわゆる「仕上げ剃り」）もありません。
したがって、坊主頭にする場合もバリカンとハサミだけで仕上げます。
耳周りや襟足の細かい産毛処理などは行わないため、完璧なツルツル感を求める人には物足りないかもしれません。
しかし、その分手早く安価に済むメリットがあります。
- 一般理容店: フルサービスです。
カット後にシャンプーで細かい毛を流し、顔剃りで襟足やヒゲも整えてくれます。
丸刈りの場合、床屋ではカミソリで頭頂部まで剃り上げるスキンヘッド仕上げも技術的に可能ですし、頼めば対応する店もあります（その際は追加料金が発生する場合あり）。
また、頭の形や髪質を見て僅かに長さを変える調整（例えば頭の出っ張りをカバーするため上を少し長めに残す等）を行う理容師もいます。
つまり、「似合わせ」の技術やプロのアドバイスを受けられる点で、細やかなサービスが魅力です。
- 坊主専門店/高級理容: サービス内容は一般理容店に準じますが、さらにスタイル提案力や高度なデザイン刈りが強みです。
例えば「おしゃれ坊主」にしたい場合、サイドをスキンフェード（徐々に地肌が見えるグラデーション）にしたり、髪の一部にライン（模様）を入れたりといった高度なカットを提供できます。
専門店「Bouzu」では薄毛・細毛の悩みに配慮して清潔感と男らしさを両立するスタイルを提案すると謳っています。
こうした付加価値サービスには料金を払う価値があると感じる人も多く、坊主頭といえどファッションの一部として追求したい場合に選ばれます。
使い分けのポイント:
- とにかく安く短時間で坊主にしたい場合はQBハウスが適しています。
髪型に強いこだわりがなく「さっぱり丸刈りにしてくれればOK」という方、頻繁に刈り込む必要がある学生・部活生などには、QBハウスの手軽さが大きなメリットです。
実際に「毎月QBで済ませている。
こだわりがなければ十分」との声もありました。
- 仕上がりの精度やサービスを重視する場合は、専門店や理容店が向いています。
例えば「フェードスタイルの洗練された坊主にしたい」「髭も整えてトータルで渋くなりたい」あるいは「頭の形に合わせて微妙に長さを調節してほしい」といった要望があるなら、時間と費用をかけてでもプロフェッショナルな理容サービスを受ける価値があります。
特におしゃれ坊主やスキンヘッドは1000円カットでは対応できないため、専門店の独壇場と言えます。
- 坊主頭初心者にも専門店は安心です。
初めて丸刈りにする際、人によっては不安が大きいものです。
その点、理容師と相談しながら進められるお店なら、「いきなり短くしすぎないで段階的に…」といった注文もしやすく、心理的ケアにもなります。
実際、ある専門家は「美容師に相談すれば自分をより良く見せる坊主スタイルが見つかる」とアドバイスしています。
一方、QBハウスでもスタッフはプロですので、後述するように注文を的確に伝えれば初回でも問題なく満足できる場合も多いです。
以上の比較から、QBハウスは「安さ・速さ」、坊主専門理容店は「細部まで行き届いた仕上がり」が強みとまとめられます。
用途に応じて使い分けるのが賢明でしょう。
例えば、「普段はQBハウスで維持しつつ、大事なイベント前には専門店でビシッと整える」という併用も有効です。
実際、「初回はQBハウスの綺麗な仕上がりに満足し、次からは自分でセルフカットした」という利用者もいます。
自分の坊主頭ライフスタイルに合わせて、最適なカット環境を選ぶと良いでしょう。
5. QBハウスで坊主カットを注文する方法と注意点
QBハウスで坊主頭をオーダーする具体的な手順と、失敗しないための注意点を解説します。
カット専門店ゆえの簡易な流れと、イメージの齟齬を防ぐコツを押さえておきましょう。
注文までの流れ（入店から着席まで）:
- 入店・券売機でチケット購入: 店に入ったらまず券売機でカットチケット（料金券）を購入します。
QBハウスではメニューがシンプルに「ヘアカット」のみなので、券売機には細かな髪型選択ボタン等はなく、金額ボタンを押すだけです。
したがって、坊主専用のメニューを選ぶ必要はありません。
通常のカット券を買えばOKです。
- 待機・順番が来たら着席: 券をスタッフに渡し、順番が来るまで待ちます。
店舗によっては混雑状況を信号機ランプで示しており、混んでいなければすぐ案内されます。
着席したら、首に紙シートとカットクロスを巻かれ準備完了です。
- スタッフとのカウンセリング: 最初に「今日はどうされますか？」と聞かれます。
ここで坊主にしたい旨をはっきり伝えましょう。
「思い切って刈っちゃってください。
丸刈りでお願いします。
」といったシンプルな伝え方でOKです。
スタッフから「長さはどうしましょう？」と確認があるはずなので、次に希望の長さを具体的に伝えます。
バリカンのミリ数指定方法:
坊主頭の場合、長さをミリ単位で指定するのが確実です。
QBハウスでは用意しているバリカンのアタッチメントが一般的に1mm・2mm・3mm・6mm…といった刻みになっています。
もし希望があるなら、「◯mmでお願いします」と直接オーダーしましょう。
例えば「一番短い坊主で1mmにしてください」や、「少し青くなるくらい短めで（=1～2mm程度）」といった言い方でも伝わります。
自分でミリ数が分からない場合は、「一番短いのは何ミリですか？」と尋ねてみるのも手です。
前述の通りQBハウスでは最短1mm程度まで対応しています。
「五厘刈り」という表現を使うこともできますが、地域によって解釈が異なるため（関東では五厘=2mmが一般的）、数字で確認する方が誤解がありません。
スタッフに長さを告げれば、「では◯mmで刈りますね」と再確認してくれるでしょう。
カット中～仕上げ:
オーダーが済んだら、あとはカットが始まります。
髪が長い場合はハサミでざっくり短く切ってからバリカンで刈り揃える二段階のこともあります。
刈っている最中でも不安があれば声をかけて構いませんが、基本的には手際よく進みます。
10分ほどで全体が指定の長さに整えられ、最後にハンディ掃除機で頭や首周りの切れ毛を吸い取って終了です。
鏡で仕上がりを確認し、問題なければそのまま退席となります（代金は前払い済みなので追加精算不要です）。
注文・施術時の注意点:
- 希望の長さを具体的に伝える: 先述の通り、「短め」といった曖昧な伝え方では人によって解釈が異なります。
例えば「スポーツ刈りくらいで」と言った場合、担当者によってはサイドを刈り上げトップを少し残すイメージを持つ人もいれば、全体をほぼ均一に刈る坊主に近いスタイルにする人もいます。
口コミにもあったように、「スポーツ刈りと言ったのに坊主にされてしまった」ケースもありますので、数ミリ単位で指定するのが確実です。
もし「どれくらいがいいか分からない」という場合でも、「地肌が少し見えるくらい」「指でつまめないくらい短く」などイメージを具体化して伝えましょう。
スタッフもプロなので、その表現から適切なミリ数を提案してくれます。
- 極端に短い坊主は覚悟を持つ: 1mm以下の丸刈り（いわゆる五厘刈りやそれ以上の青坊主）は、想像以上に地肌が露出します。
専門家によれば「0.5～1mmはほぼスキンヘッドに近い長さで、地肌が透け青っぽく見える」スタイルだといいます。
初めての方がこの長さにすると鏡に映る自分の姿にギョッとすることもあり得ます。
従って、初めての場合は一段階長め（例えば3mm程度）から試すのも一案です。
刈り直しは短くする方向にしかできませんが、次回来店時に「前回◯mmだったので今回はそれより短く」と調整することは可能です。
なお、一度1mm坊主にしてしまえば次回からは自分でバリカンでセルフカットすることも比較的容易になります。
スタッフから「一度坊主にしたら、次は自分でも簡単にできますよ」とアドバイスを受け、実際にバリカンを購入してセルフ坊主に移行した例もあります。
将来的に自分で維持することも視野に入れて、長さ設定を記憶しておくと良いでしょう。
- 仕上がりを確認・微調整を依頼: カット後、鏡で全体を見せてもらえます。
その際、気になる箇所は遠慮なく伝えましょう。
坊主頭の場合、基本的には長さは均一ですが、人によっては揉み上げ部分や後頭部の産毛が気になるかもしれません。
QBハウスではカミソリは使いませんが、バリカンで可能な範囲で調整してくれます。
「ここをもう少しだけ刈ってもらえますか？」とお願いすれば快く対応してくれるでしょう。
ただし長さそのものを「やっぱりもっと短く」は可能でも、「もっと長く」は毛を戻せないのでできません。
このため「思ったより短い…」と感じてしまう前に、カット中にでも長さの確認をさせてもらうのがベターです。
初めての店員に任せる場合は、途中で一度「このくらいで大丈夫です」と声をかけるのも一つの手です。
仕上がりのギャップと再現性に関して:
坊主頭はシンプルな髪型ですが、それでも仕上がりの印象には個人差があります。
頭の形・髪の濃さや太さによって見え方が変わるため、「思っていた感じと違う」と感じる可能性があります。
例えば頭頂部に向けて毛が薄い人は坊主にするとそこだけ地肌感が強く出たり、逆に側頭部の骨が張っている人はそこが目立ったりします。
これはカット技術以前に物理的な問題なので、多少のギャップは許容しましょう。
逆に「毎回同じ長さでお願いすれば基本的に同じ仕上がりになる」という意味で再現性は高いです。
気に入った長さが見つかったら「いつも◯mmで」とオーダーすれば、スタッフが異なっても大きく外れることはありません。
最後に、QBハウスのスタッフは「プロの技」で日々大量のカットをこなしています。要望を簡潔に伝えれば、坊主程度の注文は難なく対応してもらえる場合がほとんどです。
実際に「初めての坊主はQBハウスのプロに任せるのが最適」との声もあるほどです。
緊張せず、上手に希望を伝えてみましょう。
6. 坊主頭の印象と是非：就職活動や恋愛面への影響
最後に、坊主頭という髪型が世間でどのように見られるか、社会的印象について客観的に紹介します。
就活や恋愛で不利になるのか、それとも清潔感としてプラスに働くのか—様々な意見や専門家のコメントを見てみます。
一般的な印象:
坊主頭は日本において歴史的に「真面目」「潔い」「爽やか」といったポジティブなイメージと同時に、「怖い」「厳つい（いかつい）」「ヤンチャ」といったネガティブなイメージも併せ持つ髪型です。
その印象は見る人の主観や状況によって大きく変わります。
ある知恵袋の回答では、子供の坊主→普通、高校生の坊主→スポーツマン、大人の坊主→やや怖もてと年代によって受け取られ方が異なるという指摘がありました。
つまり、学生の坊主は「スポーツや部活で頑張っているんだな」と肯定的に見られやすい一方、社会人男性が坊主頭だと「強面（こわもて）かな？」と身構えられてしまう可能性があるということです。
実際、ヘアケア企業スヴェンソンの調査（2023年）で女性100人に坊主頭の印象を複数回答で尋ねたところ、最も多かった回答は「怖い」33票、次いで「厳つい」16票と、近寄りがたい印象を抱く人が多い結果となりました。
さらに「薄毛なのかな？」16票、「あまり彼氏にしたくない」12票というネガティブ評価も上位に来ています。
一方で「格好悪い」「オシャレ」という回答は各2〜3票（5%未満）に留まり、一般的には坊主頭に良い印象を持つ女性は少数派であることが浮き彫りになりました。
ただし注目すべきは、「ただの丸刈りだと格好悪いけれど、スキンフェードやラインを入れるなどこだわりが見えるとオシャレに感じる」という分析もなされており、工夫次第ではファッションとして受け入れられる余地もあるようです。
「おしゃれ坊主」という言葉が市民権を得てきていることからも、坊主＝ダサいという固定観念は薄れつつあります。
また、坊主頭は清潔感という点でプラスに働く場合もあります。
髪が短い分、汗や皮脂でベタつきにくく不潔な印象を与えにくいというメリットがあります。
夏場などは特に「爽やかな印象」「涼しげで清潔」というポジティブな受け止め方もあります。
事実、「男性のヘアスタイルで一番好きなのは短髪」と答える女性は多く、長髪よりは短いほうが好まれる傾向がある中で、坊主は短髪の極致とも言えます。
ただし「短髪」と「坊主」の間には越えられない壁があるようで、同じ調査でも薄毛対策なら坊主より短髪がいいと答えた女性が83%にも上りました。
「たかが髪型」とはいえ、坊主頭に対しては依然抵抗感を持つ人が多いのが現状です。
就職活動での影響:
就活の場において、坊主頭は賛否両論あります。
一般的な就活マナー本などでは、「奇抜な髪型でなければOK」「清潔感が大事なので長髪より短髪が望ましい」とされる一方、「坊主（特にスキンヘッド）は威圧感を与えるので避けるべき」との声もあります。
求人支援サイトのコラムでは「坊主だから就活できないことはないが、5mm～1cmより短くするのはおすすめできない」とされています。
つまり、丸刈り自体は問題ないが、あまりに刈り上げすぎると企業側に与える印象が強すぎるとのことです。
また、人事担当者の本音としては「スキンヘッドや派手な剃り込みは敬遠する」という声もあります。
これは坊主頭が悪いというより、極端な自己主張や反抗的な印象を結び付けられてしまうリスクがあるためです。
一部では「就活で坊主頭だと体育会系すぎて堅苦しい印象になる」との指摘もありました。
しかし実際には、坊主頭で内定を得た就活生も多数いますし、「髪型より人柄や身だしなみ全体を見る」という企業も多いです。
面接時に「野球部で坊主でした」「爽やかな印象を持ってもらえるかと思い短くしています」などと会話のきっかけにしてしまう前向きな例もあります。
要は、就活では髪型そのものより清潔感と誠実さが評価されるので、坊主であれば尚更「威圧的に見えないように笑顔を心がける」「日焼けしすぎていないかチェックする」などトータルの印象管理が重要でしょう。
まとめると、坊主頭は就活で諸刃の剣であり、「爽やかで好印象」というプラスにも「怖そう」というマイナスにも振れうるため、慎重に判断する必要があります。
恋愛・対人面での影響:
恋愛において坊主頭の男性が女性にどう見られるかは、個人の好みに大きく左右されます。
前述のアンケートでは「彼氏にしたくない」と感じる女性も一定数いましたが、一方で「坊主フェチ」と言われる女性も存在します。
インターネット上の恋愛相談では、「彼氏が坊主にしたらショックで落ち込む」という女性の意見や、「坊主でも似合っていれば全然OK」という意見、「おしゃれな坊主ならすごくカッコいいと思う」という意見など、本当に人それぞれです。
ある女性は「どうしても彼氏にするイメージだと坊主はダメかも。
もし彼氏が坊主にしたらショック」と率直に述べています。
別の女性は「坊主はちょっと…髪型フェチなので、彼氏が坊主にしてきたらびっくりするしショック」とコメントしており、髪型の好みとして坊主を敬遠する人もいます。
一方で「坊主でも似合う人なら大丈夫」「全然OK。
坊主でおしゃれさんだったらすごくかっこいい」というポジティブな反応もあります。
結局のところ、「似合っているかどうか」が恋愛面では重要で、坊主頭がその人にマッチしていれば好意的に受け入れられるし、似合わなければ敬遠されるというシンプルな結論になります。
事実、「頭の形が綺麗で似合っていれば坊主でも良い」という声は多く見られます。
坊主頭のメリットとして、恋人に対して「ヘアケア代が浮く」「髪型の乱れを気にしなくていい」「男らしくて頼もしい印象」などが挙げられることもあります。
実際、海外のある記事では「薄毛の男性ほどテストステロン（男性ホルモン）が多く性欲旺盛」という研究に触れ「坊主の彼氏は夜も強い」なんてユニークな長所も紹介されていました。
半ばジョークですが、ポジティブに捉えれば「坊主＝男性的でセクシー」という見方も存在します。
社会的シーンでの印象:
就活や恋愛以外にも、坊主頭には様々な社会的イメージが付きまといます。
たとえば、不祥事のお詫びに頭を丸めるという習慣が日本にはあります。
有名なのはアイドルが問題行動の後に丸刈りにして謝罪した例ですが、一般企業でも「けじめ」として坊主にする風潮が一部にあります。
このため、「坊主頭＝何か penitence（懺悔）の印」的な捉えられ方をすることもあります。
また刑務所では受刑者の頭を刈る文化があったため、先の意見にもあったように「理由なく坊主にするのは受刑者じゃあるまいし」と否定的に見る人もいます。
逆に、仏教の僧侶や修行僧のイメージから「坊主頭＝ストイックで真面目」と感じる人もいるでしょう。
このように、坊主頭は文脈によって「反抗的」にも「禁欲的」にも映る不思議な髪型なのです。
しかし昨今では、スポーツ選手や海外セレブなどおしゃれで坊主頭の人も増え、社会全体での抵抗感は徐々に薄れています。
職種によっては全く問題視されず、例えばIT系ベンチャーやクリエイティブ職など髪型自由な業界では坊主も個性の一つです。
また接客業でも、飲食店の厨房スタッフなどは坊主頭だと衛生的と評価されるケースもあります。
「婚活で坊主頭はモテるか？」といった記事では、「似合っていて清潔感があればモテないことはないが、第一印象で敬遠されるリスクもある」といった結論が出ていました。
結局、坊主頭そのものが良い悪いではなく、それを含めたトータルな印象（清潔感・服装・雰囲気）が大事ということのようです。
総合すると、坊主頭にすることの是非は一概には言えませんが、日本社会ではまだ「無難」な髪型とは言い切れないのが現状です。
就活では多少不利に働く場面がありうるし、恋愛でも好みが分かれます。
ただし「自分にはこのスタイルが一番似合う」という自信や明確な理由があるなら、坊主頭を貫いても問題ありません。
周囲の印象が気になる場合は、上述したように少し長めの短髪に留めるとか、徐々に慣らしていくという方法もあります。
結局のところ、“あえての坊主”であるなら良い、とする意見もあるように、自分の意思で選んだ坊主スタイルには自信と責任を持って臨むことが大切です。
それが周囲にも伝われば、坊主頭でもきっと良い評価につながるでしょう。
以上、QBハウスでの坊主カット事情から社会的な坊主頭の位置づけまで網羅的に解説しました。
坊主頭はシンプルゆえに奥深いスタイルです。
自身のライフスタイルや価値観に照らして、最適な選択肢を取ってみてください。
坊主頭にするか迷っている方にとって、本レポートの情報が一助となれば幸いです。
