1. QBハウスのカット後ワックス仕上げサービスの有無と料金

ワックス仕上げサービスは基本的に行われない

QBハウスはヘアカット専門店として、カット以外の施術(シャンプーやワックスを使ったセットなど)は一切行わないのが大きな特徴です。

10分程度の短時間でカットを提供するため、一般的な美容院で行われるような仕上げのスタイリング(ワックスでセットしてスタイリングのコツを教える等)はありません

したがって、カット後にスタッフがワックスをつけて仕上げるサービス自体が基本的に提供されていません。

追加料金や使用されるワックス製品について

上記のとおりワックス仕上げ自体を行っていないため、追加料金が発生することもありません

QBハウスでは整髪料を店内に常備しておらず、スタッフに頼んでもワックスをつけてもらうことはできません。

そのため、特定の銘柄のワックスを使用する決まりもありません

なお、一部の店舗ではカット後に髪を整える目的で水スプレーやオイルミスト状のスプレーを軽く使用しているケースもあると指摘されています。

これは髪の静電気防止や艶出し効果のある市販のオイル系ミストの可能性があり、ワックスではなく仕上げ用の軽い整髪スプレーと推測されています。

いずれにせよ、通常のQBハウスでは具体的なワックス銘柄を用いたスタイリングサービスは提供されていないのが現状です。

2. スタイリング剤持参客の潜在ニーズ(理由・期待・不満)

持参する理由と期待されること

QBハウスでは上記のように仕上げのスタイリングサービスが無いため、「自分の髪型は自分でセットしたい」というニーズを持つ顧客が存在します。

こうした顧客は、カット後に自ら整髪料(ワックス等)を使って髪型を整えることを想定し、スタイリング剤を持参する傾向があります。

実際、QBハウス利用時の解説記事でも「スタイリングにこだわりたい人は仕上げ用ワックスを持参すると良いでしょう」とのアドバイスが見られ、カット専門店では自分で仕上げる準備をしておくことが推奨されています。

持参したスタイリング剤をカット直後に店外や後ほど自分で使うことで、いつも通りの髪型に仕上げられるという期待が背景にあります。

特に仕事や予定の合間に利用する人にとっては、カット後すぐに普段通りのセット状態に戻したいというニーズが潜在的に存在すると考えられます。

持参する顧客の不満・懸念点

一方で、スタイリング剤を持参しても店で対応してもらえないことへの不満や不便さも指摘されます。

QBハウスでは持ち込みの整髪料であってもスタッフが代わりにつけてくれることはありません

そのため、「せっかく自前のワックスを持って行っても結局自分でセットし直さねばならない」という状況になります。

持参客の中には、カット直後の仕上がりをすぐ整えたいという期待を持って来店するものの、その場で整髪できず「結局帽子を被って帰るしかない」と感じるケースもあります。

また「ノーセットの状態で店を出ることへの不安」も潜在的不満としてあります。

たとえば、クセ毛でワックスなしではまとまらない人や、カット後に重要な予定がある人は、店内で整髪できないことに物足りなさを感じる傾向があります。

総じて、スタイリング剤持参の利用者は、「低価格・短時間のカットを利用しつつも髪型は妥協したくない」というニーズを抱えており、それが満たされない点にジレンマが生じているといえます。

3. SNSや口コミに見るQBハウスのワックスサービスへの満足度・不満傾向

ワックスなしのシンプルサービスへの肯定的な声

SNSや口コミでは、QBハウスの「カットだけ」で完結するシンプルなサービスを評価する声も見られます。

例えば、「普通の美容院のように余計なワックスで勝手にセットされないのが良い」といった意見や、自分の好きなように後でセットできるので却って助かるといった肯定的なコメントがあります。

実際、一般の美容室で「ワックスを使わない客」扱いを受け嫌な思いをした人が、「QBハウスならそういうストレスがなく快適だ」と評価するケースもあります。

ある匿名ブログでは、美容師からワックス使用を強要されて辟易した体験談の末に「QBハウス万歳」と称賛するタイトルまで付けられていました(通常の美容室では「ワックス使わないなんておかしい」と叱られたが、QBではそういうことがない、という趣旨)。

このように、余計なスタイリングを省いたQBハウスのコンセプト自体に満足している利用者も一定数存在します。

価格の安さ・速さと相まって「無駄がなく身だしなみを整えられる」点を評価するポジティブな口コミが見られます。

ワックスサービス欠如への不満や要望

一方で、「やはり仕上げにスタイリングもしてほしい」という不満の声もSNSや口コミサイト上で散見されます。

特に多いのは、「カット後に何もセットしてもらえず物足りない」という指摘です。

実際に利用した人のレビューでは、「当然ながらワックスなどはつけてもらえませんでしたが、スタイリングすればもっとオシャレになりそうな髪型です」といったコメントがあり、仕上げのセットが無いことへの惜しい気持ちが述べられています。

また、Twitter上では「QBハウスで最後にワックスをかけてくれる店員さんもいれば、してくれない人もいる。これはサービスなのだろうか?」という疑問の投稿も見られました。

この投稿からは、店舗や担当者によって仕上げ対応にばらつきがあるのではないかとの戸惑いがうかがえます(基本方針では行わないはずのワックス仕上げを、好意でやってくれるスタッフも稀にいるのかもしれないという推測)。

総じて否定的な意見としては、「カット後、そのまま何も整えず外出するのが恥ずかしい」「せめて簡単なスタイリングサービスが欲しい」といった要望が確認できます。

もっとも、こうした不満に対しては「そもそも10分カットに多くを求めるべきでない」という反論もあり、低価格サービスの割り切りとして受け止める利用者も少なくありません。

4. QBハウス店頭で販売されている整髪料(ワックス)の種類・ブランド・価格

店舗での整髪料販売の有無と取り扱い状況

調査の結果、QBハウスの店舗内で特定の整髪料(ワックス等)が積極的に販売されているという情報は確認できません

QBハウスは「ヘアカット専門店」であり、店頭で取り扱う商品も基本的にはヘアカットそのもののみとなっています。

公式な案内や口コミにも、「◯◯ブランドのワックスを店頭販売している」といった記述は見られません

つまり、一般的な美容室のようにスタイリング剤を商品としてレコメンドされたり購入できたりする仕組みはないようです。

これは「整髪料自体を置いていない」というQBハウスの方針(前述のとおり施術で使用しないため在庫も持たない)にも一致します。

実際、Yahoo!知恵袋の利用者からも「QBハウスは整髪料が無い」との指摘があり、店内にワックスやジェルを常備していない様子がうかがえます。

整髪料販売が確認できない理由と補足情報

QBハウスが店頭で整髪料を販売しない背景には、回転率重視の業態で物販に時間を割かないことや、余計な在庫を持たずコストを抑える狙いがあると考えられます。

そのため来店客は、必要なら自分で事前に整髪料を用意する(持参するか、後でドラッグストア等で購入する)必要があります。

なお補足として、QBハウスグループには「FaSS(ファス)」というカット&スタイリング専門の系列ブランドが存在し、こちらではスタイリング重視のサービスを展開しています。

FaSSなどでは店頭で整髪料のアドバイスや販売が行われている可能性もありますが、通常のQBハウス店舗に限って言えば、店頭で購入できるスタイリング剤は特に無いのが現状です。

海外展開では一部でスタイリング剤ブランドとのコラボキャンペーン(例:東南アジアのQB HOUSEでGATSBYワックスを試供する企画)も報じられていますが、国内のQBハウス日常サービスにおいては整髪料の店頭販売は定着していないと考えられます。

5. ワックス不使用を希望する顧客への代替提案・説明

「ワックス無し」で仕上げたい希望への対応

QBハウスでは元々ワックスを使用しない運営方針のため、顧客から「ワックスは使わないでほしい」と希望があった場合でも特段問題は起きません

スタッフは「承知しました」と応じる程度で、そもそも追加の整髪料を使う習慣がないため希望通りノンスタイリングで仕上げてくれます

利用者から見れば「ワックス無しで」と念押ししなくても初めから付けられない安心感があり、ワックスや整髪料が苦手な人にとってQBハウスは利用しやすい環境と言えます。

また、店舗によってはカット終了時に「整髪料でのセットは行っておりません」といった説明をあらかじめしてくれるケースもあり、ワックス不要派の顧客にも明瞭な対応となっています。

ワックスを使わない場合の代替案や工夫

ワックスを使わない前提で仕上げる場合でも、スタイリストは髪型が崩れにくいよう工夫してカットしてくれます

例えば、普段からワックスやジェルで髪を立ち上げない人には、トップの髪をやや短めにカットしておくといったアドバイスが専門記事で紹介されています。

逆に普段セットする人には長さを残すよう調整するなど、仕上げで整髪料を使わないことを前提にヘアスタイルを作る提案がなされています。

QBハウスではスタイリングサービスはありませんが、「こういう感じに自分でセットする予定」や「ワックスは使いたくない」といった希望を伝えれば、それを踏まえたカットの長さ・量に調整してもらえるとされています。

また、仕上げには基本的にクシで整える程度ですが、必要に応じて水スプレーで髪を湿らせて整えることも行われます。

これは髪のハネを抑えるための措置で、ワックス代わりに水や微量のトニックミストで整髪する簡易な代替方法です。

スタッフからは「当店では仕上げに整髪料は使用しませんが、よろしいですか」と確認されたり、逆に利用者側から「ワックスはつけなくて大丈夫です」と伝えたりするケースもありますが、いずれの場合もQBハウスでは自然な状態で仕上げることが標準となっています。

もしワックスを使わないことで生じる不安(髪がまとまらない等)があれば、カット前に相談すれば適切な長さや梳き加減を提案してもらえるため、代替提案としては「カットの工夫」で対応していると言えるでしょう。

おすすめの記事