目次
1. 「ツキイチ」のサービス内容・料金体系・対象店舗
サービス内容: 「ツキイチ」はQBハウスが提供する月1回の利用で割引が受けられるサービスです。
具体的には、前回のカット利用日から翌月末までに再来店すると、通常料金から100円割引となります。
来店時に発行される「ツキイチチケット」(割引券)を次回来店時に券売機や受付に提示することで、自動的に割引が適用されます。
たとえば通常料金1,400円(税込)のところ、ツキイチ適用時は1,300円になります。
割引券の表面はこんな感じ。
裏面には、有効期限が記載されています。
割引券は利用日の翌月末日まで有効で、期限内に再来店すれば毎回新しいチケットが配布され、チェーンのように継続利用できます。
回数制限は特になく、条件(1ヶ月以内の再来店)を満たす限り何度でも毎回100円引きとなります。
料金体系: QBハウスの通常カット料金は2025年2月から1,400円(税込)に改定されました(※改定前は1,350円)。
ツキイチを適用すると実質1,300円でカットを受けられます。
この割引サービス自体に月額の会費や追加料金はなく、月額費用0円で利用できる定額サービスといえます。
つまりツキイチは「月額定額」と銘打たれていますが、実際には割引型のロイヤリティ・プログラムであり、特別な加入手続きや月会費は不要です。
利用条件を満たせば誰でも割引を受けられる仕組みです。
また、他の割引との併用は基本できず、この100円引きのみが適用されます。
対象店舗: ツキイチは国内のQBハウス全店で利用可能です。
元々はシニア(65歳以上)限定のキャンペーンとして開始されましたが、2025年2月1日より全年齢に対象拡大されました。
したがって、日本国内に展開する約600店舗のQBハウスすべてで利用できます(2024年6月期時点で国内563店。
2025年現在も全国主要都市を中心に600店舗規模)。発行店以外の店舗でも利用可能であり、チケットをもらった店舗と異なる店舗でも有効期限内なら割引を受けられることが実際の利用者の報告から確認されています。
なお、海外のQBハウス(香港・シンガポール等)では日本の「ツキイチ」サービスは適用外で、国内限定のサービスです。
2. コストパフォーマンス志向の顧客における継続利用意向
節約志向の男性客を中心に、ツキイチへの関心は高く、SNS上でもポジティブな反応が多く見られます。
例えば、ある利用者は「5,000円ぐらいかかる美容院のカットよりも、QBハウスの1,000円カット(※ツキイチ適用で1,300円)に行った方が妻に褒められた」と投稿しており、安価でも仕上がりに満足してリピートしている様子です。
このようにコスパ重視で日常的にQBハウスを利用する層(特に働き盛りの男性)は、価格改定後に導入されたツキイチ割引を歓迎し、「常連としては少しうれしい」と継続利用の意向を示しています。
実際、値上げ後もヘビーユーザーにとっては「50円の実質値下げ」となるため、常連客の満足度向上につながっていると考えられます。
一方で、利用頻度によっては継続利用のメリットを感じにくい層も存在します。
例えば「ひと月半ごと(6週間周期)に髪を切る」ユーザーの場合、2回に1回しかツキイチ割引券を使えないため、「次に使うのは次の次のカット時になる」といった声もあり、毎月利用が前提のサービスに対してやや消極的な反応も見られます。
このような本来の利用間隔が長めの顧客にとって、ツキイチのために敢えて来店頻度を上げるかどうかは悩みどころであり、「割引券があっても無理に月1で行くのはやめた」という意見も出ています。
つまり、節約志向とはいえ必要以上に散髪回数を増やしてまで元を取ろうとはしない層も一定数いるということです。
以上を踏まえると、もともと月1ペースで散髪する習慣があるコスト意識の高い利用者はツキイチを積極活用し、今後も継続して利用する意向が強いと推測されます。
一方、1.5~2ヶ月に1度程度のペースだった利用者は「頻度を上げてまで得られる割引額は小さい」と判断し、ツキイチを継続的に活用しない可能性があります。
SNSやブログ上の投稿を総合すると、「月1ペースの人にはありがたいサービスだが、自分のペース次第では無理にこだわらなくてもよい」という認識が広がっており、自身の利用頻度に応じて継続利用するか取捨選択する傾向が見られます。
3. 「元が取れるか?」ユーザー口コミとその傾向
ツキイチに関するユーザーの実体験口コミを見ると、「元が取れるか」という観点は利用頻度次第で評価が分かれています。
- 高頻度利用者の口コミ(ポジティブ): もともと毎月散髪していた利用者からは「値上げ後もツキイチのおかげで実質値下げになった」といった好意的な声が上がっています。
実際に「常連の自分としては少しうれしい」というコメントもあり、こうしたユーザーにとってツキイチは“得をする”サービスとして受け止められています。
また、「人生初のツキイチチケットを使った。
ひと月半ごとに切るので2回に1回は使える」という投稿もあり、割引券を活用できる機会があるだけでもお得だと感じるユーザーもいます。
総じて月1回以上のペースで散髪する人にとっては、年間で最大1,200円程度節約できる計算になるため、「塵も積もれば山となる」という感覚で割引を歓迎し、毎月欠かさず使おうとする傾向があります。
- 低頻度利用者の口コミ(ネガティブ/慎重): 一方で無理に頻度を上げると損をするケースも指摘されています。
あるブログでは、「今までは約1.5ヶ月に1回(年8回)のペースだったが、割引券を使うために年12回行くと年間支出が4,400円も増える」と試算されています。
このユーザーは「割引券のために無理に行くのはやめた」と結論づけており、ツキイチに合わせてペースを上げると“元が取れない”どころか出費増になると感じています。
また、別の利用者も「自分はひと月半ごとに髪を切るので、ツキイチチケットは2回に1回しか使えない」と冷静なコメントを残しています。
これらの口コミから、「元を取る」には毎月確実に散髪する習慣が必要で、習慣がない人にとっては恩恵が薄いとの指摘が見受けられます。
- 総合的な傾向: ポジティブ派は「結果的に値上げ前より安くなった」「安いのに仕上がりも問題ない」とサービス価値自体を評価し、ネガティブ派は「割引のために余計に散髪するのは本末転倒」と冷静にコスト計算する傾向があります。
全体として、「自分の髪の伸びる速さ・必要性に応じて利用する」というスタンスが多く、ツキイチを賢く使おうとする利用者が目立ちます。
Twitter上でも「QBハウスすごい」と仕上がりと安さを褒めつつ、家計を助ける存在として継続利用する声がある一方、「次に使うのは梅雨入り頃だ」とマイペースな利用を綴る声もあり、それぞれの生活ペースに合わせて元が取れる範囲で活用する姿勢がうかがえます。
このように、ツキイチの“元を取れる/取れない”に関する口コミ傾向としては、「毎月利用する人にはお得で満足度が高い」「毎月利用しない人には無理に合わせる必要はない」といった二極化が見られます。
もっとも、サービス自体に追加コストはないため、「損はしないが、自分次第で得にもなる」という位置付けで捉えられており、大半のユーザーは割引券の期限内に行ければラッキー、行けなくても仕方ない程度の緩やかな受け止め方をしているようです。
そのため、「元が取れるか」と神経質になって不満を言う声は少数で、むしろ常連客へのちょっとしたご褒美的サービスとして肯定的な評価が多い点が特徴です。
4. 他社の理美容サブスクリプションサービスと「ツキイチ」の比較
ツキイチと類似または関連する他社のサブスクリプション型理美容サービスとして、以下のような事例があります。
それぞれ料金や内容、ターゲット層が異なるため、QBハウス「ツキイチ」と比較して整理します。
- カットファクトリー(Cut Factory): 首都圏を中心に展開する1000円カットチェーンですが、定額制サブスクプランは提供していません。
料金は店舗にもよりますが1回あたり約1,200円(税込)が多く、QBハウスと同様に券売機で都度払いするシンプルな料金体系です。
65歳以上対象のシニア平日100円引きといった割引はありますが、ツキイチのような来店間隔ベースの割引制度や月額会員サービスはありません。
したがって「月額定額サービス」という点での比較対象にはならず、「ツキイチ」が実質的に業界初の低価格カットチェーン向けサブスク的サービスと言えます。
その分、Cut Factoryは基本料金自体を低め(地域最安値水準)に設定し、サービス内容も15~20分程度で丁寧に仕上げることを特徴としています。
ユーザー層はQBハウスと重なるコスパ重視の男女やシニアで、店舗数はQBハウスほど多くないものの全国に展開しています。
継続率(リピート率)に関する公式データはありませんが、定期利用前提のサービスがないため、顧客は自分のペースで来店を繰り返すスタイルです。
比較すると、QBハウスはツキイチ導入で固定客のさらなる囲い込みを図っているのに対し、カットファクトリーは安価・丁寧さ自体でリピーターを維持する戦略と言えるでしょう。
- FRANK’S BARBER(フランクス・バーバー): 都内を中心に展開する男性向け理容サービスのサブスクリプションプランです。
料金は月額8,800円~15,000円程度で週1回(最大月4回)のカットが可能なプランや、月額9,900円~16,500円程度で無制限に通えるプランなど複数用意されています(内容によりシャンプー・カラー等を含む)。「カット通い放題」を掲げており、予約優先制で待ち時間少なく利用できるプレミアムサービスです。
ユーザー層は「毎週でも散髪したい」身だしなみ意識の高いビジネスマン層で、「常に清潔感のあるスタイルをキープしたい」というニーズに応えるコンセプトになっています。
ツキイチのような割引ではなく先払い定額制のため、継続率(解約率)はサービス満足度に直結します。
具体的な継続率データは非公表ですが、サブスクのメリットとして「料金を気にせず通える」「常にプロの仕上げで印象維持」ことを強調しており、一定の顧客ロイヤリティを確保しているようです。
QBハウスのツキイチとは価格帯もサービス内容も大きく異なり、いわば「高単価×高頻度」層向けのサブスクです。
ツキイチが追加料金なしで100円引きを提供するのに対し、FRANK’S BARBERは高額会費の代わりにVIP待遇的なサービスを付加している点で対照的です。
ユーザーの経済力・志向が大きく異なるため直接競合ではありませんが、「理容の定額サービス」という括りでは両者の位置づけの違いが明確です(QBハウス=低価格層の囲い込み策、FRANK’S=高付加価値サービスの提供)。
- EN カットサブスク(Cutbase, 株式会社EN): 都市部で展開する男性専用美容室「EN」が導入したカット通い放題サロンです。
プランは月額6,600円・7,700円・8,800円・9,900円の複数段階があり、料金に応じて予約可能な頻度(枠数)が異なる仕組み。
最上位プランでは事実上無制限にどの店舗でも通え、契約期間の縛りもなく自由に解約可能とされています。
こちらも平日は仕事帰りに立ち寄れる都会型サロンのサービスで、カット+シャンプー30分程度の施術を想定しています。
ユーザー層はやはり20~40代の男性が中心で、「定額でいつでも好きな店舗・時間に予約できる手軽さ」を売りにしています。
QBハウスとの比較では、価格面で約5~7倍程度の開きがあり、サービス内容も予約制・個室サロン型と異質です。
ただし狙いとしては「定額で好きなだけカットに通えるようにして、男性客の利用ハードルを下げる」ことであり、来店頻度を上げて顧客単価を最大化する発想はQBハウスのツキイチと通じるものがあります。
継続率について具体的な数字は不明ですが、「契約縛りなし」「全国どの店舗でもOK」と柔軟性を高めており、一定期間試して合わなければ解約…というライトな利用も許容する設計です。ツキイチは顧客に無理なく頻度を上げさせるソフトな施策ですが、ENのサブスクは顧客に月会費を払わせてでも頻度を上げてもらうハードな施策と言え、ビジネスモデルとしてのリスク・リターンも両極です。
- 美容室サブスクサービス(MEZONメゾン 等): 一般の美容院向けの月額定額サービスも存在します。
例えば「MEZON(メゾン)」は月額5,830円(税込)から利用でき、全国1,200以上の提携美容室でシャンプー・ブローや部分カット、トリートメント等のメニューが通い放題になるサービスです。
こちらは男女問わず美容室に高頻度で通いたい層(毎朝スタイリングしてもらいたい等)向けで、好きなメニューを好きなときに好きな美容室で受けられる点が特徴です。
料金プランは選択メニューや通える時間帯によって数種類あり、上位プランでは月2~3万円となるものもあります。
QBハウスのツキイチとは「ヘアカット」にフォーカスするか、「美容室トータルケア」にするかの違いが大きく、ユーザー層も女性を含む美容志向層と重なりは少ないでしょう。
ただ、市場全体を見ると「ヘアケアのサブスク化」が進みつつあり、QBハウスのツキイチはその中でも低価格・部分的なサブスク要素導入の先駆けと位置付けられます。
一般の美容室サブスクは継続率について公表データがありませんが、会員制ゆえに一定期間での解約率(チャーンレート)管理が重要です。
ツキイチは契約不要なのでこの点のハードルはなく、顧客に「とりあえず使ってみて損はない」と思わせやすい利点があります。
まとめ: QBハウス「ツキイチ」は、低価格帯ヘアカット業界ではユニークな割引サブスク施策であり、主要競合であるカットファクトリーには同様のサービスがありません。
一方、高価格帯ではFRANK’S BARBERやEN社のように本格的な月額制カット通い放題が登場しており、サービス内容・対象顧客が明確に差別化されています。
QBハウスは料金据え置き感覚の100円引きでヘビーユーザーを囲い込む戦略なのに対し、他社サブスクは高額料金でも高頻度利用ニーズを取り込む戦略です。
ユーザー層も前者は広範な一般層・高齢層、後者はおしゃれ・身だしなみ重視の層と分かれており、それぞれの継続利用動機も異なります。
継続率の比較は難しいものの、QBハウスは来店ごとの満足度と手軽さ(予約不要・全国均一サービス)で高リピート率を維持しつつツキイチでさらに促進を図り、他社サブスクは契約制の縛りと付加価値サービスで定着を図っていると言えるでしょう。
5. 「ツキイチ」の解約率・利用頻度に関するデータと分析
公式に公表された「ツキイチ」の解約率や利用頻度のデータは存在しません。 そもそもツキイチは契約制のサービスではないため、「解約率」は厳密には存在しません(利用しなくなったとしても契約解除の手続きがあるわけではない)。
その代わり、ツキイチの効果を見る指標としてはリピート率(再来店率)や来店間隔の変化が考えられます。
QBハウス全体で見れば、顧客のリピート率は非常に高く、「現在では利用客の93%超がリピーター」であるとの調査結果があります。
10年前はリピーターが7~8割だったものが大幅に上昇しており、同社は固定客化が大きく進んでいることがわかります。
この背景にはQBハウスの安定したサービス品質と利便性があると分析されていますが、ツキイチもその一助になっていると推測できます。
特に「毎月利用している64歳以下」のヘビーユーザーにとっては値上げ後もツキイチ適用で「実質50円の値下げ」となり、より一層のロイヤリティ向上につながると業界紙でも指摘されています。
このことから、もともと定期的(月1程度)に利用している層の利用頻度維持・向上には寄与していると考えられます。
ヘビーユーザーに限れば、ツキイチ導入後もほぼ100%に近い確率で翌月も来店する(解約しない)状態が期待でき、実際「毎月来店するお客様がより離れにくくなる」という効果が狙われています。
一方、「解約率」に相当するものとしては、前回利用から1ヶ月を超えてしまいツキイチ割引を継続できなくなる利用者の割合と捉えることができます。
ツキイチチケットを受け取ったものの期限内に再来店しなかった利用者は、その時点で割引のチェーンが途切れるため、いわばサービスから「離脱」した形になります。
この離脱率について公表はありませんが、前述のとおり多くのユーザーが必ずしも毎月は来店しない実態があります。
実際、ある利用者は「月イチ券を無理に使おうとしたが結局有効期限が切れてしまった」と述べており、このようなケースではツキイチの連続利用は途切れます。
感覚的には、初回利用者全体に対する継続利用率(翌月も利用する割合)は、QBハウス平均のリピート率93%に近い水準と考えられますが、「翌月(=1ヶ月以内)」という条件付きではこれより下がるでしょう。
髪の伸び方や予定によっては1ヶ月以上空く人も少なくないため、その場合は次回来店時に新たな割引券をもらうだけで割引自体はリセットされます。
先述の口コミにもあったように、「1ヶ月半に1回」の人は2回に1回しか割引を使えない=継続率50%程度のイメージになります。
逆に「毎月きっちり利用」の人は継続率100%です。
したがって、全利用者ベースで見た場合、ツキイチ割引の継続利用率(=前回利用から1ヶ月以内に再来店し割引適用した割合)は、概算で50~70%前後ではないかと推計されます(年代・性別で差もありますが、正確な数字は不明です)。
利用頻度への影響: ツキイチ導入の狙いは明確で、「来店サイクルの短縮=年間利用回数の増加」にあります。
経営視点の分析によれば、例えば40日に1回の来店客を30日に1回にできれば年間収入は大きく増えるとされています。
100円引きしても回数が増えれば十分ペイできるため、QBハウス側にとっては解約率というよりどれだけ利用頻度を底上げできたかが重要指標でしょう。
ある考察では、「30日周期で来てもらえれば35日周期より年あたり105円、40日周期より320円も一人当たり収入が増える」とされ、ツキイチによってこの差額分の収益アップが見込まれると示唆されています。
実際にシニア限定でツキイチキャンペーンを行っていた際も「好評だった」とされており、シニア層の来店間隔短縮には一定の成果があった可能性があります。
それを全年齢に広げた現在、公式発表はないものの、少なくとも毎月来店者数(リピート利用数)が増加したと考えるのが自然です。
2025年2月の価格改定時にも「値上げによる離反を防ぎ、さらなる利用促進を図る」目的でツキイチ拡充が行われており、値上げ後も顧客の利用頻度維持に成功していることがうかがえます。
信頼できる範囲での分析: 以上より、ツキイチの「解約率」は実質的には「(割引継続できずに)1ヶ月以上来店が空いた率」と読み替えられ、その点では髪が伸びるのが遅い人や忙しい人ほど高く、頻繁に通う人ほど低いといえます。
QBハウス全体ではリピーターが非常に多く、ツキイチ対象のヘビーユーザーはほぼ毎月通っているため、この層の“解約率”は限りなくゼロに近いでしょう。
一方、ツキイチ券をもらっても都合で期限内に来れない人も一定数おり、そうしたライトユーザー層では割引継続率が低めになります。
ただ、そうした人々も次回来店時にまたサービスを受けられるため、ツキイチによって完全に客離れするリスクは小さいと言えます。
むしろ「来られるときはお得に、来られないときは普通料金」という柔軟さがあるため、解約という概念なしに長期的な顧客囲い込みができている点がQBハウスの強みです。
総合すると、QBハウス「ツキイチ」は解約率を語るよりも、リピーター率・来店頻度の向上策として成功していると評価できます。
既存顧客のロイヤリティ強化により、「安価な価格維持とサービス満足による高リピート率」というQBハウスの強みに一層拍車をかけていると言えるでしょう。
実際、値上げ後も多くの常連客がツキイチを利用しており、「お得意様には逆に値下げ」という声や「毎月行けば元が取れる」という理解が浸透しています。
一部には「月イチはつらい」との本音もありますが、それでも必要なときに使えばよいだけで契約の負担もないため、大きな不満や解約の概念なくサービスが定着している状況です。