使用バリカンのメーカー・モデル

QBハウスの店舗で使用しているバリカンは、パナソニック製の業務用バリカンです。

具体的なモデル名は公表されていませんが、プロ向けのリニアモーター搭載バリカン(例:パナソニック ER-GP82-Kなどの「プロリニアバリカン」シリーズ)が使用されていると考えられます。

このシリーズはコードレスでもコード有りでも使える2WAY電源で、自動パワー制御機能によりカット中のパワーが一定に保たれるなど、プロ仕様の高性能モデルです。

刈り高設定(ミリ数)と調整可否

**刈り高(カットの長さ)**は店舗内掲示や公式情報であらかじめ決められた段階から選ぶ方式になっており、1mmから15mmまで以下の8段階が用意されています:

  • 1mm(※丸刈りの場合のみ対応)
  • 2mm
  • 3mm
  • 4mm
  • 6mm
  • 9mm
  • 12mm
  • 15mm

公式サイトにも「丸刈りは1ミリから、刈り上げは3ミリから可能」と明記されており、基本的に3mm以上が通常の刈り上げにおける最短設定です。

そのため、例えば1mmは全体を刈り上げる丸坊主の場合のみ特別に使用される長さで、部分的なツーブロックや刈り上げでは選択できません。

また、店舗によっては2mm以下の刈り上げに対応しない場合もあるとされています(スタッフの裁量や設備状況による違いの可能性があります)。

調整可否についてですが、基本的には上記の用意されたアタッチメント段階のみで刈り高を指定します。上記以外の中間の長さ(例えば5mmや8mmなど)はメニューにありません

希望の長さがこれらの中間値の場合、近い長さに合わせる形になります。

実際、ある店舗で3mm用のアタッチメントを欠いていた際にはスタッフがハサミで代用調整した例も報告されていますが、このようなケースは例外的であり、基本は規定の長さで統一されています。

使用されているバリカンの仕様

QBハウスで用いられるパナソニック業務用バリカンは、**プロ仕様ならではの調整機能と付属コーム(アタッチメント)**を備えています。

刃そのものに長さ調節ダイヤル(またはレバー)があり、刃の高さを0.8mm~2.0mmの範囲で5段階(約0.3mm刻み)に調節可能です。

これにより、1mmや2mmといった細かい長さはアタッチメントを外した状態で刃を調節して実現しています。

一方、3mm以上の長さはアタッチメント(プラスチック製の櫛状ガイド)を装着して対応します。

付属のアタッチメントは通常3種類で、例えば「3mm/4mm用」「6mm/9mm用」「12mm/15mm用」といった具合にそれぞれ2通りの長さに対応します。

これらを組み合わせることで前述の3~15mmの長さ設定をカバーしているわけです。

バリカン本体の主な仕様としては、リニアモーター駆動による高速・高出力(毎分1万回程度の往復運動)で髪をパワフルかつスムーズにカットできる点が挙げられます。

充電式(コードレス)と交流式(コード接続)の両対応で、1時間のフル充電で約50分連続使用可能とされており、バッテリー残量が少なくなっても自動パワー制御で切れ味が落ちにくい設計です。

本体重量は約200~250g前後で取り回しやすく、付属の充電台に立てて収納・充電ができます(機種により仕様は多少異なりますが、概ね共通した特徴です)。

刃は45度の鋭角刃(エックステーパーブレード)で髪をしっかり捉えて逃さずカットし、刈り残しを減らす工夫がされています。

一般的な理容用バリカンとの比較

QBハウスで使われているバリカン自体はプロ仕様の高性能モデルであり、性能面では一般的な理容室の業務用バリカンと同等と言えます。

実際、パナソニックの「プロリニアバリカン」シリーズは理容師の現場でも広く使われており、業界誌等でもおすすめ機種として挙げられる定番モデルです。

したがって、「QBハウス専用の特殊なバリカン」を使っているわけではなく、理容業界で標準的に使用されている信頼性の高い機種を採用していると考えてよいでしょう。

性能上の特徴を比較すると、業務用バリカンはいずれもパワーが強く切れ味が鋭いため、一度でムラなく均一に刈り上げやすい点が共通しています。

また刈り高さを正確に設定できる機能を備え、お客様の要望通りの長さに仕上げやすいよう作られている点もプロ用機の特徴です。

QBハウス採用機種もまさにそうしたプロ仕様であり、この点は一般的な理容室のバリカンと差はありません。

一方で、サービス内容や運用上の違いから生じる使用法の違いもあります。

例えば、一般の理容店ではさらに短い0.5mm以下(いわゆる「スキンフェード」や0厘刈り)まで対応したバリカンやシェーバーを用いて、刈り上げ部を完全に肌が透けるまで剃り上げることもあります。

しかしQBハウスでは最短でも約0.8mm(1mm相当)までとなり、それより短い“ツルツルの刈り上げ”は対応していません

これはQBハウスのメニューに顔剃り等が含まれないことや、極端に短い刈り上げは店舗によって対応可否が異なることにも関連しています。

また一般の理容室では、バリカンだけでなくハサミやシェーバーとの併用で細かな長さ調整やグラデーションを作ることが多いですが、QBハウスでは時間効率を重視して基本的に規定のバリカン長さ+ハサミ仕上げで対応するスタイルになっています。

いずれにせよ、QBハウス使用バリカンそのものは他の理容室のバリカンと比べて劣るものではなく、むしろ高速施術に耐えうる十分な性能を備えた機器です。

QBハウスがそのバリカンを採用する理由

QBハウスがパナソニック製業務用バリカンを採用している背景には、以下のような性能・品質上のメリットがあると考えられます。

  • 耐久性の高さ:業務用バリカンは毎日のサロン業務に耐えられるよう設計されており、内部機構や刃に特殊コーティングが施されているなど耐摩耗性に優れています。

実際、ER-GP82などはカーボンとチタンの新コーティング採用で従来より耐久性が向上したモデルです。

長時間の連続使用や頻繁な消毒・清掃にも耐える頑丈さは、多数の来店客を捌くQBハウスにとって必須の要件です。

  • 安定した切れ味・パワー:リニアモーター駆動により、バッテリー残量や髪質に左右されず終始パワフルなカット性能を発揮できます。

切れ味が落ちにくいため一発でスピーディーに刈り上げることができ、10分程度で仕上げるQBハウスのサービス時間内にムラのないカットを実現しやすくなります。

また、自動パワーコントロール機能によって毛量が多い部分でもモーター出力が維持され、刈り残しや引っかかりの少ない安定した仕上がりが得られます。

  • お手入れのしやすさ:業務用だけあって分解清掃や刃の交換が容易で、日々のメンテナンスが簡単に行えます。

QBハウスでは回転率を上げるため道具の衛生管理も迅速に行う必要がありますが、刃を外しての毛くず除去やオイル差しが手早くできる設計は大きな利点です。

耐水仕様ではありませんが、紫外線消毒器等での衛生管理もしやすい素材・構造になっています。

  • 操作性と機動性:コードレス対応で取り回しが良く、客の周りを素早く動かしやすい点も理由の一つです。

充電式バッテリーを内蔵しつつ必要に応じてコード接続でも使用可能なため、長時間の連続使用にも支障がありません。

この柔軟さは常に途切れなく稼働することが求められる店舗オペレーションに適しています。

また、本体が比較的軽量コンパクトで手になじみやすく、誰が使っても一定の精度で扱える扱いやすさもチェーン店として機種を統一するメリットと言えます。

以上のように、QBハウスで使われているバリカンは信頼性・効率性の高い業務用モデルであり、その刈り高さ設定は標準的な範囲(1~15mm)に限定することでサービスの画一性と再現性を確保しています。

高い耐久性やメンテナンス性も相まって、短時間・低価格で安定したクオリティのヘアカットを提供するQBハウスのコンセプトを支える重要なツールとなっています。

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